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欲を重ねて揺れる蒼

UTAU&ボカロを愛している人のブログです。

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2011

09/24

Sat.

 

もう一個

追記から







一匹の狼がいました。
その狼はほかの狼と少し違っていました。
狼はヒトになりたかったのです。
だから。

狼は人を食べました。
たくさんたくさん食べました。
中にはちいさい子供もいました。
中には太った大人もいました。

狼は人を食べました。
そうすれば、人になれると信じていたからです。
狼は食べて食べて食べて食べて食べて食べました。
どんなに食べても人になることができなかったからです。

ある日、狼は祈るように誰に聞くでもなくたずねました。

「わたしは、こんなにもたくさんのヒトをたべてきました。
 それでもヒトにまだなれないのはどうしてなのです。」

狼は返事を待ちました。
当然のことながら、返事は返ってきません。
狼はきっとまだまだ足りないんだと思いました。
だから。

狼は人を食べました。
たくさんたくさん食べました。
中には飢えて死に掛けた旅人もいました。
中には裕福な商人もいました。

狼は人を食べました。
そうすれば、人になれると信じていたからです。
狼は食べて食べて食べて食べて食べて食べて食べて食べて食べて食べて食べました。
どんなに食べても人になることができなかったからです。

それをあのお方はみていました。
ずっとずっと見ていました。

「嗚呼、愚かで可愛い私の愛し子。
 貴方がそんなに望むのならば、私がかなえてあげましょう!」

狼は人になれたのでしょうか。
なれたのならばきっと後悔するでしょう。
狼は人になれたのでしょうか。
なれていないのならばきっとこれからも食べ続けるでしょう。

狼は人になれたのでしょうか。
狼はヒトになれたのでしょうか。





―――――『狼のお話?』
――――――『ううん、神様の話。』
_________________________

神様はいつだってやさしくない
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